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【年代別】色留袖の色・柄の選び方〜親族の結婚式編〜

年代別 色留袖の選び方

格式高い色留袖は、祖母・叔母・姉妹などの親族やゲストが結婚式で身につけるのにぴったりな着物です。今回は、必ず抑えておくべきマナー&ルール、色留袖がマッチする結婚式の会場や形式、色・柄選びのポイント、各年代(30代・40代・50代・60代)別のおすすめ柄をご紹介します。

目次

  1. 「色留袖」とは?
  2. 結婚式での着用ルールとマナー
  3. 結婚式の色留袖。どんな色や絵柄を選べばいい?
  4. 【年代別】おすすめの柄

「色留袖」とは?

留袖には2種類あり、地色が黒のものを「黒留袖」、それ以外の色を「色留袖」といいます。色留袖の絵柄は裾絵羽模様で、お祝いごとにふさわしい華やかさをもっています。黒留袖が既婚女性の装いであるのに対し、色留袖は未婚・既婚を問わず着用が可能。幅広い年代の親族の衣裳として活躍します。また、色留袖は色や柄の種類が豊富。好みのデザインを選べ、着物のおしゃれが楽しめるのもうれしいポイントです。

結婚式での着用ルールとマナー

色留袖は格式高い着物ですが、立場によって「紋」の数に注意が必要です。
また、結婚式の会場やシーン別にふさわしいものを選ぶことも重要なので、ルールとマナーについてご紹介します。

立場によって異なる「紋」の数

着る人の立場によってふさわしい「紋」の数が変わります。立場に合わない「紋」の着用はマナー違反になります。「紋の数が増えるほど格が高くなる」と覚えましょう。

【新郎新婦の母親】

五つ紋:背中や両袖、両胸に紋が入り、格式は黒留袖と同等の第一礼装。最も格の高い黒留袖の着用が一般的です。

【祖母・叔母・姉妹などの親族】

五つ紋:背中や両袖、両胸に紋が入り、格式は黒留袖と同等の第一礼装。主催者側の人間としてふさわしい格をもっています。親族で揃えるなら黒留袖、おしゃれを楽しむなら色留袖がおすすめです。
三つ紋:背中と両袖に紋が入り、格式は準礼装。最近は身内の慶事に三つ紋の色留袖を選ばれる方も多くいらっしゃいます。結婚式のホスト/ゲストの中間にあたる立場の場合は便利な格といえます。

【ゲストとして参列する方】

三つ紋:背中と両袖に紋が入り、格式は準礼装。
一つ紋:背中にひとつだけ紋が入ります。こちらの格式も準礼装ですが、三つ紋より一段格が下がるので、親族と格が並ばないように配慮できます。

自分の家紋がわからない場合や衣裳をレンタルする場合には、誰でも使える「通紋(つうもん・とおしもん)」を利用するのが一般的。レンタルでも安心して、紋入りの色留袖をご利用いただけます。
レンタルショップはさまざまなシーンで着用できる三つ紋を中心に取り揃えていることが多いので、紋の数が気がかりな時はお問い合わせをおすすめします。

色留袖がマッチする結婚式

現代の結婚式や披露宴は、大勢が集まる豪華な式から少人数のカジュアルウエディングまで多種多様。衣裳も結婚式のスタイルに合わせたTPOが大切です。
では、色留袖を着て出席するのが似合うのは、どんな結婚式でしょう?

【親族がゲストをもてなす結婚式】

新郎新婦の友人や職場の同僚などゲストを迎える結婚式では、親族は主催者。お客さまをもてなすホスト側なので、格式のある衣裳を身につけるのがマナーです。祖母や叔母はもちろん、姉妹やいとこといった若い方も色留袖を着用するときちんとした印象を与えられ、おもてなしの気持ちを装いから表現できます。

【親族だけの家族婚】

最近は近しい親族だけで挙げる「家族婚」も多くなってきました。小規模の式はアットホームな雰囲気ですが、結婚式という人生の節目となる式であることは同じ。格式のある衣裳で参列すると、場が引き締まります。また、家族婚は会場の装飾が控えめなことがあるので、晴れやかな着物で結婚式に華をそえることもできます。

【フォーマルなチャペル式】

洋式のチャペルで挙式する場合、和の装いである着物での参列を迷う方がいます。結婚式は和風でも洋風でも“神様の前で結婚を誓う”ことは同じなので、礼節を重んじる装いをするのがマナー。格のある着物は教会式にもふさわしい装いです。また、色留袖は色や柄のバリエーションが豊か。明るめの色味や洋花柄を選べば、洋風な雰囲気にもマッチします。

色留袖がNGの結婚式はあるの?

基本的にどのようなスタイルの結婚式にも色留袖は着用できます。ただ、近年は結婚式の在り方に変化がみられ、衣裳への考え方も多様化しています。形式にこだわらない人前式などでは、新郎新婦がカジュアルウェアの場合もあります。結婚式の装いは、新郎新婦とのバランスが最も大切。主役がカジュアルな装いであれば、それに合わせて格式が高い色留袖は避けた方が無難です。

特に着物初心者の方は、着物に適した所作ができないため、着崩れを想定しておきましょう。着崩れを直せる控室がなかったり、トイレが狭いレストランなどが会場の場合、色留袖の着用を避けたほうがいいかもしれません。

結婚式の色留袖。どんな色や絵柄を選べばいい?

種類が豊富な色留袖から結婚式にふさわしい色や柄を選ぶには、どうしたらいいでしょうか。

色の選び方

結婚式で着てはいけない色というものはなく、お好みの色を選んで問題ありません。明るくて上品な色がおすすめ。慶事の衣裳なので会場が華やぎ、なおかつ目立ちすぎない品のあるカラーを選びましょう。
また、ご自身の顔色に似合うことも重要。顔色をパッと明るくみせる色を選ぶだけで集合写真が美しく残せます。普段のファッションで顔色が明るく見える色を参考にしてみてください。

柄の選び方

色留袖は裾模様に視線が集まるため、柄選びは重要です。
また、着る人の想いをモチーフに込められるのも着物の魅力のひとつ。おめでたい柄をまとい、結婚を祝福する気持ちを表しましょう。
色留袖には、年代毎にふさわしい柄行があります。新郎新婦の祖母や叔母などご年配の方は重厚で落ち着いたものを、姉妹やいとこなど若い方にはかわいらしく華やかなものが似合います。

【年代別】おすすめの柄

数ある絵柄バリエーションのなかから、結婚式にぴったりの柄を年代別にご紹介。おすすめの色留袖もピックアップしていますので、あわせてご覧ください。

〈30代におすすめ:洋花柄〉

西洋から入ってきた「洋花」は着物柄でも多く描かれています。バラやカーネーション、ダリアなどのモチーフはゴージャスでモダン。とくにバラは西洋で愛の象徴ともいわれ花束に使われることも多い特別な花なので、新郎新婦の結婚式を祝う着物のモチーフにはぴったりです。洋花のもつ華やかな美しさは、30代女性のいきいきとした魅力をさらに際立たせてくれることでしょう。

色留袖レンタルIRB1184
サイズ:M相当(身長160cm前後・ヒップ85-100cm、丸昌サイズ:A2)

淡いピンクの地色にホワイトやピンク、パープルといった色とりどりのバラが散りばめられた色留袖。金色の唐草模様がバラを引き立たせ、品のいい豪華さを演出します。

色留袖は、フォーマルドレスに比べて落ち着いた印象を与えるため、大人の風情がありつつもまだまだ若々しい30代の女性には、色や柄に可憐さのある色留袖がおすすめです。

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〈40代におすすめ柄:亀甲柄〉

長寿である亀の甲羅をイメージしている「亀甲」は吉祥文様のひとつ。新郎新婦の末永い健康と幸せを祈る結婚式らしい装いができる柄です。また、シンプルな文様なのでデザインや着物の地色でイメージが変わり、大人らしくシックにも、モダンでおしゃれにもなります。多様な好みの40代女性にも対応でき、演出したい着物スタイルを完成させることができます。

色留袖レンタルIRB1139
サイズ:S相当(身長150cm前後・ヒップ80-95cm、丸昌サイズ:A0)

草花模様を亀甲型に切り出し、軽やかに散らしたデザインがおしゃれな色留袖です。明るめの黄色にピンクのぼかしが入ったやさしい地色も魅力的。中央に羽ばたくつがいの鳳凰柄に、仲むつまじい新郎新婦を祝福する想いを込められます。

モダンな色留袖は、コーディネートする小物の色によってイメージを変えることができます。華やかにしたい方は鮮やかな色を、落ち着きを与えたい方は落ち着きのある色の小物を組み合わせましょう。

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〈50代におすすめ:巻物・宝巻柄〉

慶事で着る着物によく描かれる吉祥文様「宝尽くし」。打ち出の小槌などおめでたい道具を組み合わせた文様で、その道具のなかには「巻物」があります。巻物は知恵の象徴とされ、物事がうまく運ぶ秘伝を記した虎の巻という意味もあるそう。50代は新郎新婦から見れば人生の先輩。先輩が若いカップルに知恵を授けるという想いを込めて、まとってもいいかもしれません。

色留袖レンタルIRB1167
サイズ:M相当(身長155cm前後・ヒップ80-95cm、丸昌サイズ:A1)

落ち着いたグレーの地色に、藤や菖蒲、菊の花などが描かれた巻物が広がる大胆なデザインです。朱や白の紐が流れるように巻物をつないでいるのも印象的。

落ち着きのあるなかにユニークな美しさを感じさせる色留袖は、50代女性がもっているおおらかさと大人の遊び心を表現できるのではないでしょうか。

>>このレンタル着物を詳しく見る

〈60代におすすめ:おしどり柄〉

“おしどり夫婦”という言葉でも使われる「おしどり」は夫婦円満の象徴とされ、礼装用の着物や帯の柄に多く登場するモチーフ。カラフルな羽に彩られた姿は美しく、着物の模様としても目を引きます。60代の方は洗練されたシックなデザインの色留袖が似合いますが、そのなかに可憐なおしどりが描かれているとキュートさが加わり、おしゃれ度がグッとアップします。

色留袖レンタルIRB1101
サイズ:M相当(身長155cm前後・ヒップ100-110cm、丸昌サイズ:B1)

風雅な紫の地色に、菊と藤が大きくデザインされたエレガントな色留袖です。百花の王といわれる牡丹とおしどりを地紙に描き、印象的にレイアウト。落ち着いた雰囲気のなかに、パッと目を引く華やかさをもっています。

コーディネートする帯や小物に地紙模様と同じ金色を使うとより豪華になり、統一感のあるスタイルに仕上がります。

>>このレンタル着物を詳しく見る

レンタルなら、ご夫婦の礼服も手軽にそろう!

結婚式を挙げる新郎新婦を親族としてきちんと祝いたい。そんな想いから、衣裳選びはみなさん悩まれます。フォーマルウエアを新調するのもいいのですが、もっと手軽に、もっとおトクに正式な衣裳をそろえられるのがレンタルです。
1958年(昭和32年)創業、1967年(昭和42年)設立の貸衣裳店「晴れ着の丸昌池袋店」なら、長年の実績に加え、種類豊富な商品ラインナップと着物のプロによる万全のサポートがあるので安心です。ネットでのレンタルには、おトクなセットが豊富にあるのも魅力の一つ。色留袖とセットで紳士礼服をレンタルすると10%オフになるセット割もご用意。親族としてご夫婦で結婚式に参列される方にはぜひおすすめです。

伝統ある貸衣裳店のノウハウを生かし、着物のプロが結婚式にふさわしいコーディネートをサポートしますので、ぜひお気軽にご相談ください。

medeia_色留袖
※掲載した商品は、予約受付終了等の理由によりご希望に添えない場合がございます。予めご了承ください。商品についての質問等は店舗までお問い合わせください。

※この記事は2019年12月20日に公開したものを、加筆・更新しています。

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2023年8月18日  by marusho-press

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