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盛夏の結婚式。黒留袖を着る際の暑さ対策ガイド

夏の黒留袖 快適ガイド

結婚式の人気シーズンといえば春・秋ですが、近年は式場がおトクになる夏(7月・8月)に式を挙げるカップルも増えているそうです。結婚式に参列するお母様やご親族の衣裳は黒留袖が定番ですが、夏の着物は暑さや汗が気になるところ。そこで今回は夏の黒留袖を快適に着こなすために役立つ知識を詳しく解説します。

目次

  • 春夏秋冬。黒留袖は季節に合わせて「仕立て」が違う!
      10月〜5月は「袷(あわせ)」
      6月と9月は「単衣(ひとえ)」
      7月と8月は「絽(ろ)」

  • 暑さ対策に効果を発揮!4つの秘訣
      1:結婚式会場で着用する
      2:肌襦袢や長襦袢を夏用にする
      3:冷却グッズを効果的に使う
      4:汗をかいたらアフターケア

  • 夏の結婚式で黒留袖を選ぶときの注意点
      両家で衣装の格を合わせる
      お母様同士が似た黒留袖にならないように
      環境に合わせて仕立てを選ぶ
      黒色の見え方の違いに注意する

    春夏秋冬。黒留袖は季節に合わせて「仕立て」が違う!

    黒留袖は既婚女性の第一礼装。結婚式では新郎・新婦の母親や既婚の親族、女性の仲人が着る衣裳で、黒の地色に絵羽模様が裾に描かれているのが特徴です。

    黒留袖には生地の厚さ(薄さ)が異なる3つの「仕立て」があります。
    季節や会場の環境に合わせて最適なものを選びましょう。

    10月〜5月は「袷(あわせ)」

    「袷(あわせ)」は、比較的厚手の生地に胴裏や袖裏、裾回しなどの裏地をつけて仕立てた着物のこと。10月〜5月の春・秋・冬季用の着物ですが、量感があって写真映えもすることから、オールシーズン着用する方もいます。エアコンを完備しているホテルや結婚式場であれば、夏でも袷の黒留袖で支障ないでしょう。

    6月と9月は「単衣(ひとえ)」

    表生地は袷と同じものを使いつつ、裏地をすべて除いて仕立てるのが「単衣(ひとえ)」です。裏地がつかないので軽くて涼やか、着用時期は基本的に6月と9月。春から夏、夏から秋といった季節の変わり目に着る着物です。帯や帯締めなどの小物類は、袷の着物と同じものを合わせるといいでしょう。

    7月と8月は「絽(ろ)」

    夏真っ盛りの7月・8月は「絽(ろ)」の着物を身につけます。絽は布の織り方の一種で、タテとヨコの糸数を減らして隙間をつくり、風通しをよくした布のこと。この生地を使って裏地をつけずに仕立てた絽の着物は、透けた素材感で涼しさが魅力です。屋外チャペルやガーデンパーティーなど、エアコンのない場所で比較的長い時間を過ごす結婚式では絽がとくにおすすめ。帯や帯揚げなどの小物類や長襦袢は絽の着物用のものを組み合わせます。
    袷・単衣・絽

    暑さ対策に効果を発揮!4つの秘訣

    夏に着物を着るとき、特に気になるのが「暑さ」と「汗」。盛夏でも涼やかに黒留袖を着こなす秘訣を4つお教えします。

    1:結婚式会場で着用する

    自宅で着付けてから移動すると、移動中に汗だくになったり、急な雨など天候への対応も難しくなります。着用時間を短くすることが大きな対策です。会場に美容室や着替え場所があるかを確認し、なるべく現地で着付けをしましょう。また、レンタルした黒留袖を会場に送っておけば、大きな手荷物をもっての移動も避けられます。

    2:肌襦袢や長襦袢を夏用にする

    着物は、肌襦袢→長襦袢→着物(黒留袖)の順番で着用します。
    直接肌に触れ汗を吸収する「肌襦袢」は必須です。「長襦袢」は通気性がよい麻などの薄くて軽やかな夏用にすると快適度がアップします。黒留袖が袷や単衣の場合でも夏用を着ても問題ありませんが、衿や袖口から生地が見える場合があるのでフォーマルシーンにふさわしい白色のものを選びましょう。

    3:冷却グッズを効果的に使う

    最近は様々な種類の暑さ対策のグッズが発売されています。黒留袖を着る前に体に冷感スプレーをしたり、冷却シートを貼ったりしてみるのも一案。汗が気になる部分に制汗剤を塗っておいても良いでしょう。くれぐれも、着物や長襦袢に直接吹き付けないよう注意しましょう。

    4:汗をかいたらアフターケア

    黒留袖についてしまった汗はシミやカビの原因になります。脱いですぐに片付けてしまうと水分が残った状態になるので、まずは汗を飛ばします。和装ハンガーにかけ、直射日光の当たらない風通しのいい場所に吊るしておきましょう。

    夏の結婚式で黒留袖選び4つのポイント

    両家で衣裳の格を合わせる

    結婚式では、新郎新婦の両家(ご両親)で衣裳の格をそろえるのが基本。黒留袖を選ぶ前に、夏の日取りを選んだ新郎新婦の思いやこだわりを確認しましょう。リゾートウェディングやレストランウェディングなど、カジュアルスタイルの演出を希望しているのかもしれません。黒留袖を着ない場合も両家でそろえることが大切です。
    そのほかにも、お母様以外の親族で黒留袖を着る方がいるかも打ち合わせしておけばさらに安心です。

    お母様同士が似た黒留袖にならないように

    年配の方が着る黒留袖は、“裾模様の面積が小さく、低い位置に模様が入っているもの”が一般的。モチーフにもおめでたい吉祥文様を選ぶ方が多く、似通った印象になってしまうことも。お母様は新郎新婦と並んでゲストの前に立つシーンもありますので、事前に把握しておきたいですよね。「柄(模様・モチーフ)」と「柄に使われている色」が似すぎないものを選べば、黒留袖ならではのおしゃれを楽しむことができます。

    環境に合わせて仕立てを選ぶ

    季節に合わせた仕立てで黒留袖を選ぶことをご紹介しましたが、厳密に守る必要はありません。現代はどこでも空調が整っていますし、地域によって温度差もあります。7月の結婚式であれば、エアコンを完備した屋内の式場なら「袷」を、屋外のチャペルや空調設備のない神社では「絽」の黒留袖を着るなど、挙式の環境に合わせて仕立てを選ぶとよいでしょう。

    黒色の見え方の違いに注意する

    黒留袖でも仕立てによって“黒色の見え方”が異なります。「絽」の黒留袖は透け感のある生地なので、自然光があたると黒色が薄まります。両家のお母様が仕立ての違う黒留袖を着用していると、記念撮影したときに黒色の写真うつりに差がでることがあります。黒留袖の仕立ても両家で合わせておくのが無難です。

    夏用の黒留袖もレンタルが便利。早めに予約しましょう!

    夏の結婚式で黒留袖を着ると、どうしても汗をかいてしまいます。汗を吸った黒留袖はアフターケアが必要ですが、レンタルならそのまま返却OK!結婚式のあとも手間がかからず、ゆっくり休めます。

    晴れ着の丸昌池袋店は、夏の結婚式に適した黒留袖を豊富にそろえています。結婚式の日取りが決まったら、平均気温や会場の特徴をふまえて仕立てのタイプを選び、早めに予約しましょう。特別な日を祝うにふさわしい黒留袖が、きっと見つかりますよ!

    medeia_黒留袖

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  • 2020年2月26日  by marusho-press

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