友人の結婚を華やかに祝おう！おすすめ着物スタイル

これからのブライダルシーズン。大切なご友人の結婚式におよばれされる機会もあるでしょう。新郎新婦にとっては人生の門出となるハレの舞台。いつもの洋装もいいけど、日本らしい晴れやかな着物でお祝いの気持ちを伝えてみませんか？

今回は20代〜30代女性が結婚式で着るにふさわしい、華やかな着物をご紹介します。

ハレの日には格式ある着物を選ぼう！

ご友人の結婚式ですから、おしゃれにドレスアップして華やかに盛り上げたいものです。とはいえ、結婚式はフォーマルな場所。その場に適した装いで出席することが肝心です。

結婚式や披露宴で着用するフォーマルウェアは「正礼装」「準礼装」「略礼装」「平服」という格式で分かれており、着物もそれに準じます。例えば、振り袖や色留袖は「正礼装」、訪問着は「準礼装」に該当し、どちらも結婚式にふさわしい格をもっています。

しっかり格のある和装ならきちんと感のあるドレスアップができ、結婚式のムードを品よく高められます。

友達の結婚式。どんな着物を選べばいいの？

結婚式に着物を着ていきたくても、「格式やマナーがわからないから選べない…」なんて方も多いと思います。こちらで結婚式に適した着物のタイプをご紹介しますので、出席する式の場やご自身の立場に合わせて適したものをお選びください。

振袖

未婚女性の「正礼装」。きらびやかな絵柄のものが多く、結婚式や披露宴の雰囲気を明るく華やかにします。受付係やスピーチなどを担当する方にふさわしい衣裳でもあります。袖の長い「大振袖」は花嫁も着用するので、ゲストは「中振袖」を選ぶとよいでしょう。

色留袖

親族の女性が身につける黒留袖は既婚者の「正礼装」。新郎新婦の母親の場合は、もっとも格の高い五つ紋をつけた黒留袖を着用しましょう。黒以外の色留袖は「準礼装」ですが、五つ紋の比翼仕立てであれば黒留袖と同格になります。

ご友人として出席する方が着ても問題はないのですが、親族として見られる場合もあるので着用には注意が必要です。

訪問着

黒留袖・色留袖に次ぐ「準礼装」で、未婚・既婚を問わず着られます。着物全体で一枚の絵のようにつながっている絵羽文様が特徴で、胸元にも模様がくるため着席しても華やかさを失いません。絵柄の種類も豊富で近年はモダンなデザインも取り入れられています。おしゃれに和装を取り入れたい方におすすめです。

付け下げ

訪問着より少し格が下がる「略礼装」の付け下げは、未婚・既婚関係なく着用できます。訪問着のように絵柄がつながっておらず、シンプルで落ち着いたデザインが特徴です。結婚式でも着用できますが、格式のあるフォーマルシーンには格上の訪問着が適しています。

小紋

上下の方向を問わない模様がちりばめられた着物を小紋といいます。「外出着」の格式なので、結婚式などのフォーマルな場には不向き。着用したい場合は、小紋のなかでも格式が高い「江戸小紋」を選びましょう。さらに家紋の入った「江戸小紋の紋付き」であれば準礼装と同等の格をもち、あらたまった場でも着ることができます。